私とジブリ・「ナウシカ」について
今でこそ、「ナウシカ」と言ってもそんなに不思議に思う人はいないのですが、私が大学生だった映画公開当時は、まだまだナウシカは一般的には認められていず、「感動的だった。」と言うと、何か「ヤマト」に似た気恥ずかしい気分があったものです。それはラストで映画版ではナウシカが死んでいるので、「そのために感動したんだろう」という、ニヒリズムな見方をする友人が私にも多かったからなのです。今ならばジブリ作品はたくさんありますので、どれを「好き」だと言っても、一映画ファンとして認識されると思います。ベルリン映画祭でも「千と千尋の神隠し」で金熊賞を受賞した宮崎駿監督作品ですからね。でも、公開当時は客足もそんなに伸びていなかったし、マイナーな作品だったことは事実なのです。 そんなナウシカですが、私は「太陽の王子ホルスの大冒険」や「未来少年コナン」「母をたずねて三千里」を作った人たちという事で、公開前からナウシカの本を買い込んでワクワクしていたものです。できた映画は、ラストシーンの王蟲のカットが時間がないので塗りになっていたのが残念なほかは、本当に綺麗な作品だと感動しました。何よりも、ナウシカの肌の色が素晴らしくて、「もののけ姫」などの色使いに比べるとファンタジックな色合いで、とても大好きになりました。漫画版の方も、長い連載でしたが、最後にナウシカの心を解き放つセルムに感銘を覚えました。アスベルとナウシカがひっつくかと思いましたが、セルムが横からプロポーズしてしまうとは。うーん・・・やはりあのラストには少し納得ができない?!なんてね(笑)。でも、素晴らしい原作だと思います。 久石譲さんの音楽も素晴らしいナウシカ。けれども個人的にはバルトークのピアノ協奏曲第二番が好きで、漫画を読むときのBGMにしていた若き日の頃。バルトークの持つ東欧の雰囲気がたまらなく似合っていると思います。でもナウシカの地図はどう見てもアジア大陸を下敷きにしているみたいなんですが・・・ちょうど風の谷のあたりが日本で、酸の海が太平洋、シュワの墓所はチベットあたりでしょう。すると、クシャナ殿下のトルメキアは旧ソ連?何やら共産主義への宮崎監督の屈折した思いが伺える地図ではありませんか。そう思うのは、私だけかな? |